ポイントに到着してからの流し釣りでは1時間程、誰も釣れない時間帯が続きましたが、潮の流れが変わったのか私にもコツコツとした魚のあたりが突然、竿先に伝わり、合わせを入れると竿が少し重く感じたので、電動リールをゆっくり巻き上げます。途中で魚が暴れだし手こずる部分もありながら慎重に手繰り寄せます。電動リールにはカウンタ-で残りの巻取り数が4mぐらいから魚の色がわかり出しました。色は赤色で段々と近づいて行く中でオニカサゴが釣れたのを確信しました。船べりでは船長さんがタモを準備し釣れたオニカサゴを救って頂き35cmのナイスサイズを釣り上げることが出来ました。それから船内ではぽつりぽつりとオニカサゴが釣れはじめました。そこからアタリは渋いのですが、かすかなアタリを頼りにしながら最小25cmから最大40cmまでを間隔が空きながらも釣りを楽しむ事ができました。
少し魚に関して触れますが、オニカサゴは九州本土から東北の中深海80-200m前後に生息していることが多い様です。深海で釣れることもあり市場での流通はあまりないため一般的には高級魚と言われております。この魚は背鰭、エラ、胸鰭、腹鰭に鋭い毒棘があり、これに刺されると大変厄介です。刺された場合はタンパク質系の毒なので、少し熱め45℃のお湯で長時間温めると、分解されて痛みは和らぐようですが、釣れた際は細心の注意を払っております。。
オニカサゴは背鰭等に毒があるので刺されると大変です。魚はメゴチバサミでしっかりと胴体を挟んでなるべく手で触らないようにしながら鈎を外し、できるだけ口元に指を入れて手で口元下顎を親指、口の中に人指指と中指で挟む様に魚を持って慎重に扱いました。持参したキッチンバサミで毒の有るトゲを取り除き確実に料理の際には楽に処理できるように船中で実施ました。